さよなら蘭子

立川の家から、東大和のマンションに引っ越して以来、ずっと調子の悪かったら蘭子が本日9時頃他界しました。
今から思うと、本当にご主人思いの犬だっというか、手をかけさせない犬だったなぁ、と思います。
最後も苦しんだりせずに、何事もなかったように、そっと逝ったそうです。苦しまずに済んだのが、飼い主にとって、何よりも救われることでした。

私と蘭との出会いは、今からちょうど8年前になります。すなわち、妻と結婚したのが2004年12月なのですが、それからずっと私にとっては、家族であり、子どもでもありました。当時、蘭は5歳。すでに、2児の母でもありました。
まだ、私達に子どもがいない時代、ちょうど伊丹に住んでた3年間になりますが、この時は、毎週一緒に蘭と行動していたような気がします。あの当時の趣味はドライブで、妻の膝の上には、常に蘭がいたように記憶しています。

どこの夫婦もそうだと思うのですが、新婚当初はギスギスした感じ残っていると思います。うちも例外なくそうでしたが、蘭がいたおかげで、ほとんど夫婦間の衝突はなかったように思います。たまにケンカをしても、一緒に散歩に行ったら、そのまま仲直りしていた、というようなこともありました。

その後、2007年に東京に来て、2007年11月に娘ができてからは、どうしても蘭と一緒に行動をする機会が減りました。外に行くときも、蘭は常に行きたがっており、よく出かける際に、蘭も一緒に脱走して、追い掛け回したのを覚えています。長時間車の中にいるのは、良くないと思って、家に連れ戻していたのですが、こうやって亡くしてみると、あの時一緒に行動してればよかったなぁ。。。なんて思ってしまいます。

ペットは所詮ペット。死んでも泣かないだろうなぁ、なんて思っていましたが、蘭が動かずに、どんどん冷たくなっていったのを直に感じてしまうと、今までのことがフラッシュバックして、自然と涙が出てきました。葬式の間は情けないことに泣きっぱなしでした。

これからは、毎日散歩行かなくちゃ、って思うこともなくなるわけだね。散歩めんどくさいなぁ、とかって思ってたけど、いざそれがなくなると、淋しくてしょうがないわ。

本当に、13年間お疲れさまでした。あなたがいてくれたおかげで、ボクは20代前半のどうしようもないクズから、少しましなクズになったように思えます。
また、どこかで会おうね。

おしまい。