SystemC Japan 2011に来ています

http://www.systemcjapan.com/SCJ2011/index.html

あまり業務とは関係ないのですが、5〜10年先の種を見つけようと思ってやってきました。

今のところ午前二つの講演を聞いただけですが、

  • ESLが流行るまでにずいぶんかかったよなぁ。
  • そこに到達するまでには、混沌とした世界(ESLでの様々な抽象レベル、HDLでの様々な抽象レベル)があったのだろう
  • 適切な抽象度を選択することが大事。アナログ/ミックスドシグナルでは欠けている視点

というような事を思いました。

特に、3つめの適切な抽象度を選択して、と言うのが非常に重要だと思っています。アナログ回路設計の場合、主には、スケマティックエントリを使用して、回路図を作成しますが、この段階で既にトランジスタレベルと言う抽象度からは逃れられない宿命にあります。

次に高い抽象度と言うと、Verilog-AMSと言うことになるのですが、インタラクティブな環境から、言語ベースの設計になってしまい、非常にハードルの高さを感じてしまいます。

何となくアナログ設計の抽象度を上げる重要なポイントは、言語ベース設計の壁を如何に取っ払うか、と言うような気もします。ひょっとすると、LabViewのような設計環境の方が受け入れられやすいかもしれませんね。

その前に、アナログの場合、トップダウン設計するメリットがほとんどないことの方が重要な問題なのですが。。。