Mac de お気楽数学ライフ

別に数学をしたいわけでは全くないので、タイトルに偽りがあるのですが、エンジニアならばどうしても資料に数式を書いたりしなくてはいけないもの*1


今までは、Officeの数式エディタで作っていたのですが、最近、Macでプレゼン資料やドキュメントを作るようになってきたので、どうしてもMac上で数式を作らないといけなくなりました。


しかし、そこはゆとり世代*2TeXなんてマークアップ言語使えませんよ。と言うことで、SphinxとKeynoteを使ってドキュメントを作っていきます。

まずはツールをインストール

LaTeXの環境整備

(1) LaTeXiTをインストール
http://chachatelier.fr/programmation/latexit_en.php
からダウンロード&インストールしました。大変ありがたいことに、2.2からメニュー等が日本語表記になっています。開発者の方々に感謝感謝。


インストールしてLaTeXiTを立ち上げようとすると、

  • pdf2latexが見つかりません
  • ps2pdfが見つかりません
  • gsが見つかりません

と怒られます。


一応、LaTeXiTは立ち上がるのですが、これでは何も機能しません。そこで、Mac上にLaTeX環境を作ります。
この段階で「LaTeXインストールすんのかよ〜、めんどくせー」となりますが、Mac用のバイナリをパッケージングして戴いている方がいらっしゃります。なので、インストールも楽チンです。


(2) Drag & Drop pTeX and GSのをインストール
上で述べたMac用のpTeXのバイナリです。
http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/
上記のURLから、Drag & Drop pTexとESP Ghostscript 7.07.1をダウンロードして、インストールします。


これで、上記の足りてなかったものが一通り揃います。

以下の作業は多分必要ないと思いますが、念のため。)
(pTeXの初期設定をするため、一端、pTeXを立ち上げます。ただ単に、立ち上げて「初期設定しますか」と言うのがでるので、「はい」とすればOKです。」


(3) LaTeXiTの環境設定
もう一度、LaTeXiTを立ち上げて、環境設定を開きます。

注意すべき点は、pdfLaTeXのパスを書くところがFinderからは見えない(pTeX.appのパッケージ内容を表示とすると見れますが)ので、直接書いた方がいいと思います。


これで、LaTeXiTに戻ると、LaTeXiTボタンが有効になっているはずです。

あとは、コレをKeynoteにドロップすれば終わり、と言う、お涙頂戴もののお手軽さです。

Sphinxでの利用

嬉しい副作用として、Sphinxでも数式を自在に使えるようになっていました。数式を使うためには、sphinx-quickstartで、math関係の質問にyと答えればおk. ちなみに、PNGイメージとして出力できさえすればよいので、jMathは試してません。悪しからず。

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ファラデーの法則
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**ファラデーの法則** とは、電磁誘導において、一つの回路に生じる誘導起電力の大きさはその回路を貫く磁界の変化の割合に比例するというもの。

.. math::
  \frac{\partial}{\partial t} \int\!\!\!\!\int_{A} \mu\vec{H} \cdot d\vec{A} = - \oint_{\partial A} \vec{E} \cdot d\vec{s}

出力画面は以下のとおり。

やっぱり、TeXの数式はキレイですね。いつかは数式を見てニヤニヤしたいものです。

*1:悲しいことにこれ戦争なのよね〜

*2:いちおう、ゆとり世代ではないのですけど