すぐに使えるPlanning Hacksではなく仕事術

だいぶん前に買ったまま、本棚に置かれていた本を最近発掘したので、子育てしつつ読んでみた。

PLANNING HACKS!

PLANNING HACKS!

この本は、全力読まなくても頭の中に入ってくるから、助かります。多分、1Hack完結だし、構成もいいんだと思う。

そんな中から、明日でも使える、と言うかすでに使ってるかもしれないけど、頭に残すべきHacksをいくつか選択してみました。

#28
上司の思い込みを封じ込めるチェックポイント

内容は上司からの的外れな横やりを防ぐために、プロジェクト初期段階から、上司を巻き込みましょう、と言うもの。
コレは、ぼくもよくやっている。おそらく自信のない人ほどやっていると思う。他人のお墨付きが欲しい面もあるし、素直に上司の力が欲しい時もある。

そう、上司の力って結構魅力的なのだ。ペイペイの人間からいって、自分の裁量でできることって、せいぜい部内に限られてしまう。他の部署の人と仕事をしたい時や、力を借りたいときなどは、昔っから知っている人であれば、ダイレクトアクセスができるけども、知らない人だとつい尻込みしてしまう。このようなしょうもないことで悩むぐらいだったら、上司経由でアクセスした方が楽に決まっているし、話もまとまりやすい。と言うことで、ぼくは上司の力を借りるために、最初っから上司に説明をすることが多い。

不思議なことに『普段、この人何やってんだろう?』と思う上司でも、交渉事とかになると、一歩高い視点に立って説明するなど、不思議と上手いのだ。逆に、交渉事が経たな人は出世しない、ということだろう。であれば、この力を利用しない手はない。

#50
部下に与える仕事は2種類用意する。

要約すると、部下には、誰かの下について、しごかれながらこなす仕事と、全部部下にまかす仕事、の2週類を用意すると成長しやすい、と言うもの。
コレは結構当たり前のことだけど、目から鱗だった点。いや、このHackは本当に上手いと思うのだ。優秀な人に付くことで、その人の技術や仕事の進め方を身につけつつ、一方では、自分がコントロールできる場で、自分のやり方を試す。さらに、両方の手法を混ぜることだってできる。

要は、早い段階で二つの視点をリーダーとプレーヤーと言う二つの視点を持つことができるのだ。
もし、僕が部下を持つことになったら(悲しいことに、後輩すら持ててないのだが)、ぜひ実践してみたいHackだ。

#56
社内散歩をする。

ぼくは入社して5年関西の事業所にいて、そっから東京の事業所に転勤したわけだけど、関西の事業所にいた時は、怖いもの知らずだったこともあって、暇になったらネタ探しのために、他のフロアに邪魔調査しに行っていた。今から思うとだけど、できる人はいっぱいアイデアがあって、それを誰かに聞いてもらいたくて仕方がないのだ。そして、僕は遊びに行ってそれを聞かせてもらう。そんな中から、始まった仕事も2,3あった。

東京の事業所に来てからは、アウェーと言うのもあって、他のフロアに行くことが少なくなった。その結果として、情報も入ってこなくなって、自分の領域がどんどん狭くなった気がする。その結果として、仕事は上司から降ってくるもの。。。になってしまった。

確かに、仕事は上司から降ってくるものだけど、それをスパイスするにも他の部署の意見が必要なのだ。それを怠ってしまった結果、誰も使わないシステムができてしまった。これは大いに反省すべき点である(プレスはよくやってるみたいだけど、やっぱり社内で使われないとなぁ)。

#61
ミニライブラリーを作る。

職場の一角に本を集めたり、お菓子を置いたりすると、そこがたまり場になって、意見の交換とかが起きやすくなるよ、と言ったもの。

コレは、個人的にビビンときて、早速明日からやってみよう、と思ったHack。基本的に技術者は勉強好き。もし、本を置いといてやれば、その本を起点にして、議論が起こり始めるんじゃないか、と言う気がする。

今は、メンバー6人と言う小所帯だけど、出向元に帰ってもぜひやってみたい。余っているお偉いさんの席があるので、そこを図書室にして、人が立ち寄れるようにすれば、そこから何かが始まるかも知れない。職場にも休憩所を置けばいいのだ。


結局、Planning Hacksの本流は、いかに新鮮な情報を回して、情報と情報を混ぜる土壌を作るか、と言ったところにある。僕の仕事はプランニングではないので、全て当てはまるHackではない。ただ、情報を回すことは非常に重要であり、採用できるHackはいっぱいあるのだ。

読んでいて、思いのほか面白かった。こんな本が2年も眠っていたなんて、、、と思う反面、今だから面白いと感じたのかな、とも思う。本との巡り合わせは本当に不思議なもの。