LLTV

一日遅れですが、感想を書かせてもらいまっす。

ぼくが一番印象に残ったのは、一番最初のshiroさん、弾さん、よしおかさんの『朝から生テレビ』。
記憶に残っている言葉を字にすると(全く正確じゃないよ。そのうち、公開されるであろう動画の方を見てね。)、
弾さん:『何でLispプロセッサはできなかったんですかね?』
よしおかさん:『プロセスのスケーラビリティが大きかった。今は、遅くとも数年立てば早いプロセッサが出た。』
shiroさん:『コストの面を考えると、それぞれに最適なプロセッサを作るよりも、中間層を設けた方がよかった。』
ここから、分業の話になって言ったと思う。

基本的に、全ての世界は抽象化を図って行くことで、上流から下流まで考える必要がなくなり、それぞれの開発に集中することで、成長してきたのだと思う。ただ、抽象化は諸刃の剣であり、いわゆる部分最適化になりやすい。

HW/SWの世界でも同じだと思う。ムダがあることがわかっていても、抽象化することで、考える範囲を減らしていかないと、設計できなくなってしまった。その抽象化の壁を取っているのが、Play Stationシリーズだと思うのだが、結果としてソフトウェアの開発期間が非常に長くなる、と言うデメリットもあったと思う。

汎用CPUの世界は、ずっとx86系が続いているけど、そこに風穴を空ける意味で、抽象化の壁をやぶってみたら、と言う視点は面白かった。LLの世界には合わないと思うが、LSI屋さんもこのような討論に加わってくれたら面白い。日本のLSI屋さんのスタンスとして、スーツを着て、正式な会合にしかでない、というイメージがあるのだけど、たまにはスーツを脱いで、『全裸で』ラフな会合に出て欲しいものだ。shiroさんのように。